西鉄、アメリカで不動産事業を拡大

　西日本鉄道（株）（以下、西鉄）は、アメリカのデベロッパー・Alpine Start Development,LCC（テキサス州ダラス市、David Eitches代表）と共同で事業運営会社・ASD Saginaw JV LLCを設立し、テキサス州サギナウ市で261戸の賃貸アパート開発に着手する。西鉄が現地住宅デベロッパーと2社のみで共同開発を行うのは、今回が初となる。

　西鉄は現在ベトナム、インドネシア、アメリカ、タイ、フィリピンの5カ国で海外不動産事業を展開しており、同事業の収益拡大を推進している。今回の賃貸アパート開発地となるテキサス州サギナウ市は、人口増加が著しいフォートワース市に隣接するエリアでもあり、相応の住宅需要が見込まれている。ターゲット層として、主に単身者や若い夫婦を想定しており、共用敷地にはフィットネスジムやラウンジ、ワーキングスペースなどを設けたクラブハウス、屋外プールなどが整備される。

　開発地の敷地面積は約4.4ha。フォートワース市ダウンタウンまで車で約25分と、フォートワース市ならびにその周辺都市への交通アクセスも良好で、今後もベッドタウンとして賃貸需要は高い水準を維持するものと見込まれている。

【代　源太朗】