宗像リゾートホテルが事業停止 家賃未払い7,490万円で強制代執行

 (株)宗像リゾートホテル(福岡県宗像市神湊)が9月24日までに事業を停止した。同社の公式サイトでは同日付でのホテル閉館を告知しており、宿泊に加えて立ち寄り湯やレストランも営業を停止している。

 同社は2018年設立。宗像大社や大島への渡船場に近い宗像市神湊で「宗像リゾートホテル」を運営してきた。ホテルは全60室で、玄界灘を望む立地を生かし、観光客などを受け入れていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大にともなう観光需要の落ち込みを受け、事業縮小や人員削減を余儀なくされた。その後は経営再建を進め、23年9月以降、施設修繕や業務改善、各サービスの再開などに取り組んできた。24年9月には大浴場「なごみの湯」をリニューアル。26年3月にはホテル2階に「アンディー食堂」がオープンするなど、宿泊以外の集客策も進めていた。

 しかし、施設の不動産所有者に対する家賃の未払いが続いていたとされ、未払い額は7,490万円。不動産所有者は26年7月、建物と土地の引き渡しを求めて民事執行を申し立てていた。9月25日に強制執行が行われ、これに先立つ24日にホテル側が閉館を告知した。

 同社公式サイトでは閉館について「諸般の事情」と説明するにとどまり、今後の会社の対応などについては明らかにしていない。同社に電話したところ、コール音は鳴るが応答はなかった。

 宗像リゾートホテルは宗像大社辺津宮から車で約5分、大島への渡船場から約3分の場所にあり、世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を訪れる観光客の宿泊拠点の1つだった。コロナ禍を経て施設修繕や飲食機能の充実など再建策を進めていたなかでの事業停止となった。

【寺村朋輝】

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