2024年04月26日( 金 )

糸島を全国区のブランドへ、月形市長の挑戦と夢(前)

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 糸島市は、任期満了にともなう糸島市長選・糸島市議選の日程を、来年1月21日告示、28日投開票の日程に決定した。『18.1.28』のダブル選挙で注目を集めるのは、現職の月形祐二市長と、地元タレント「スター高橋」としても相応の知名度を誇る高橋徹郎糸島市議が争う市長選である。市長就任から4年、市職員とともに『ブランド糸島』を築き、糸島の知名度向上・人口増加を成し遂げた月形市長が語る『成果』と『夢』とは――。

元氣ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ

 ――市長として4年目を迎えられました。まずは糸島の現状について、率直な感想をお聞かせください。

糸島市長 月形 祐二 氏

 月形祐二市長(以下、月形) 「元氣ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ」。この言葉をスローガンとして掲げて糸島市長選に臨み、市民の皆さまからご支持をいただいて、3年8カ月前に糸島市長に就任いたしました。就任当時の糸島市は、少しずつ「糸島ブランド」として糸島の魅力が福岡県内外から認知されてきている時期にあったと思います。私は、この向上し始めた糸島の知名度をより高めていき、より多くの方に糸島へ足を運んでもらうための仕組み作りに注力しようと考えました。そこで市長として新たに掲げたキーワードが、『ブランド糸島』です。たとえば、糸島で生み出された農林水産物は「糸島ブランド」です。『ブランド糸島』はそれに加えて、糸島で暮らす人の温もりや歴史的な背景、教育など、糸島で過ごす時間そのものを価値のあるブランドとして高めていこうという取り組みです。

 『ブランド糸島』は、未来の糸島市をより豊かなまちにするための、まちづくりのテーマでもありますが、私はまちづくりの根幹は“人”だと考えます。『ブランド糸島』の達成・持続的な魅力の発信に人口増加は不可欠ですので、職員とともにまずは“人口増”の達成に向けて活動を始めました。

 活動の第一歩として、糸島を「知ってもらう」ことが大切だと考え、積極的に情報発信・企画・交渉など、マーケティングに尽力しました。

 その結果として、福岡都市圏では『ブランド糸島』は確立されたと思います。減少傾向にあった糸島の人口も、増加基調で推移し、再び10万人を突破しました。

(つづく)
【代 源太朗】

<プロフィール>
月形 祐二(つきがた・ゆうじ)
1958年生まれ。82年3月に西南学院大学法学部卒業後、一般企業への就職を経て、86年から衆議院議員・太田誠一氏の秘書を務める。その後、2003年に福岡県議会議員に初当選。3期を経た後、14年2月に糸島市長に就任した。

 
(後)

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