【北天神】長浜でJR貨物が再開発(後)
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JR貨物の再開発実績(つづき)
そして、貨物駅の東高島駅(横浜市神奈川区)で現在進められているのが、3棟のタワーマンションで構成される再開発事業だ。10haにおよぶ広大な敷地で進められる再開発プロジェクトで、横浜市都心臨海部再生マスタープランでは、本地区を含む東神奈川臨海部周辺地区が都心臨海部の1つに位置付けられ、機能配置のイメージとして、研究・教育、医療、健康および居住を掲げており、人々を惹き付ける新たな拠点づくりのための主なプロジェクトの1つに、本地区の面的整備を位置付けている。
地区はA~G地区に区分され、タワーマンション3棟はC地区に含まれる。C地区では、都心臨海部の職住近接を実現する居住、子育て支援、健康増進、外国人も暮らしやすい環境、地域防災および地域交流に資する機能の導入を図ることを基本方針に掲げる。マンション開発は、JR貨物と三井不動産レジデンシャルによる共同事業で行われる。
貨物駅があった長浜
このようにJR貨物は散発的に再開発を行ってきたのだが、「長浜」では、どのような再開発構想があるのだろうか。JR貨物は「検討中」というが、「北側の福岡市中央卸売市場鮮魚市場との一体開発も考えられるのでは」という意見もあり、立地と敷地面積の広さから注目されている。
そもそも、今回再開発が検討されている敷地も、かつては再開発によって新たな施設が誕生した経緯がある。96年に廃止された貨物駅・福岡港駅跡の3,000坪の敷地で、エフパーキング北天神(99年9月完成)、ローソン長浜一丁目店(01年9月完成)、天神ゆの華(01年12月完成)、ざうお天神店(02年3月完成)が相次いで開発された。
さらに、エフパーキング北天神の西側に隣接する12階建の賃貸マンション・エフメゾン北天神(99年2月完成)も同時期に開発されていた。なお、エフメゾン北天神は今回、再開発されずに残される予定。また余談だが、福岡港駅と同じく貨物駅だった博多港駅跡は、1.3haもの広大な敷地を商業施設・ゆめタウン博多として再開発し、運営会社のイズミへ賃貸している。
【永上 隼人】
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