【北天神】長浜でJR貨物が再開発(前)
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「ざうお」「ゆの華」閉店へ
8月31日、福岡市中央区長浜の「釣船茶屋 ざうお 天神店」が閉店する。閉店の理由は、賃貸借契約期間の満了にともなうもので、同店は20年の歴史に幕を閉じることとなる。
契約期間を延長しなかった理由は、土地の所有者である日本貨物鉄道(株)(以下、JR貨物)の方針によるもので、同社は「2022年度 事業計画」で次のような方針を示していた。
自社用地における新規開発、開発用地の生み出しおよび外部物件の取得による賃貸マンション事業を引き続き重点施策として進める。
自社用地における新規開発については、開発から20年以上が経過した千葉みなとや長浜地区(福岡市)といった既存開発物件は、老朽化およびコロナ禍などによる事業収益の悪化、テナント撤退を機に再開発に取り組む。また、新小岩社宅跡地および天竜川旧貨物駅用地で分譲マンションの建設を進め、新小岩(9月顧客引渡し)は、完売できるよう着実に販売活動を進める。
開発用地の生み出しについては、貨物駅等のグランドデザインや低利用社宅の廃止により生み出される用地について、当該用地の立地、収益性を考慮した開発を進め、当社での開発が難しい場合には素地売却を行う。
JR貨物 2022年度 事業計画(22年3月末)
つまり、「ざうお天神店」を含む一体開発を進めるということだ。まずは、当該敷地の概要についてみてみよう。
JR貨物の所有地の面積は約3,000坪で、8月末に閉店する「ざうお天神店」のほか、10月1日午前3時に閉店する「天然温泉天神ゆの華」、6月に閉店済みの「スポーツクラブNAS北天神」を含むエフパーキング北天神の建物で主に構成されている。8階建の立体駐車場・エフパーキング北天神の活用方針については、「非公開」(JR貨物)という。同地の用途地域は商業地域で、容積率は400%(一部500%)、建ぺい率80%。26年末まで延長された天神ビッグバンの対象範囲からは、わずかにはみ出している。
【永上 隼人】
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