【北天神】長浜でJR貨物が再開発(前)
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全国組織のJR貨物とは
約40年前、同地は国鉄・福岡市場駅という貨物駅が廃駅となったことで、現在の姿になっている。JR貨物は旧国鉄の貨物部門を承継し、貨物鉄道事業を運営する全国ネットの事業体として発足した。一部の線区や貨物駅構内などを除き、自社で線路は保有せず、JR九州をはじめとした旅客会社などが保有する線路を用いて運行を行う。
国交省によると、鉄道事業法に基づく事業許可を取得している鉄道事業者のうち、貨物運送を行っている事業者は、全国で22社(18年度末時点)。大きく分けて、JR貨物、臨海鉄道(全10社)、その他民鉄(全11社)に分類される。
JR貨物の再開発実績
JR九州がこれまで、国鉄時代の資産を生かして再開発を行ってきたように、JR貨物にも再開発実績はある。旧・飯田町貨物駅跡地(東京都千代田区飯田橋)で03年3月にグランドオープンした「アイガーデンエア」は、北、中央、南の3街区で構成され、35階建の超高層賃貸オフィスビルGARDEN AIR TOWER(ガーデン エア タワー)や、商業施設・I-GARDEN TERRACE(アイガーデンテラス)などからなる。同地は都内へのアクセスに優れた立地で、ショッピングセンターやタワーマンション、オフィスビルなどが建ち並ぶ飯田橋エリアにある。
次に、約1,700坪の旧・小名木川貨物駅跡地(東京都江東区北砂)では、大型商業施設の開発を手がけた。「アリオ北砂」として10年6月に開業し、運営はイトーヨーカ堂が行っている。周辺は古くから住宅地として栄えてきた立地で、低層の住宅が建ち並ぶ。こちらも分譲マンション、戸建用地として開発する選択肢もあっただろうが、所有土地の長期運用を重視した結果、商業施設の開発に至ったのだろう。
【永上 隼人】
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