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2018年06月05日 07:02

中国経済新聞に学ぶ~李克強総理訪日 成果はどうですか(後) チャイナビジネス最前線 

 80年代は日中関係の黄金期であった。そしてこの黄金期の誕生は、文化面では、高倉健の映画、山口百恵のテレビドラマが中国で放送され、中国人に「鬼子にも人情味があるんだ」「資本主義は社会主義より先進的なんだ」と初めて感じさせたことによる功績だろう。

「高倉健・山口百恵時代」に回帰

 またチャン・イーモウ監督の映画が日本で上映されたことで、日本人が中国の素朴な人情に触れ、日本人の間で中国の貧困地区を支援する「希望小学校」のブームを招いた。しかし、1998年以降、政治的な要因により、中国は大量の「抗日神劇」を制作するようになり、日本の映画やドラマを輸入して上映することもなくなっていった。中国のドラマも日本で上映できなくなり、両国民の感情は「対立」へと向かうこととなった。そのため、今回の協定は、双方が共同で製作した映画であれば、相手国で上映できるというもので、日中間を「高倉健・山口百恵時代」に回帰させるための条件が揃ったといえるだろう。

 7、福島第一原発の放射能問題による日本の10都県産の食品に対する輸入禁止措置を中国が最終的に解禁するように交渉開始に同意した。
 これは日本政府が期待を寄せている成果である。中国側はいまだ慎重ではあるものの、政府レベルでは「交渉の余地はない」から「交渉可能」にまで変化しており、日本政府に希望をもたらしている。日本の米などの農業製品の中国輸出も、議事日程に加えられている。

 8、李総理の今回の来日は日本政府・民間から広く注目され、日本の各キー局や新聞がトップニュースとしてポジティブな報道をしたため、日本国民の中国に対するネガティブな見方を変え、両国関係をさらに改善させた。「民意の始動」は今回の李総理来日による大きな社会効果といえるだろう。
 日本経済界は最も喜び勇んでいる。日中友好七大団体のレセプションパーティに参加した日本各界の人々はみな日中関係の回復を感じ、日中両国が再び対立することはないという美しい前途を目の当たりにしていた。「やっと安心できる」というのが、多くの参加者の本音だろう。日本メディアの報道もポジティブで、まだ珍しく最初から最後まで追いかけて報道したため、多くの日本国民に「中国の総理が来日した」と印象付ける結果となった。

日中間五番目の政治交書を

 東京から北海道まで、日中韓サミットから正式な国事訪問が行われた。僅か三日あまりの時間で、李総理は20を超えるイベントに参加しており、ひた走りに走ったと言っていいだろう。今回の来日は、ある意味では両国関係の最終的・全面的な解決や、平等な協力・相互利益関係を構築するための「ウォーミングアップ」でもある。
 今年の秋には、安倍首相が正式に訪中し、来年6月ころには中国国家元首が正式に来日することで、両国関係の新しい発展が過熱していくことだろう。
 そのピークは疑いようもなく来年6月の習近平国家主席が来日と、日中の五番目の政治文書の発表だ。最終的には両国の将来的な関係を計画し、最高レベルの行動規則を定め、両国関係の長期的・健全・安定的な発展のために、有力な基礎を築くことになるだろう。
 平常心で日中関係を見ていると、自然と期待が芽生えてくるのだ。

(了)


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