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2018年09月12日 07:03

シリーズ・地球は何処に向かう、日本人はどうなる~日本列島は終焉に向かっているのか(2)

束の間の安息

 8日夕方、福岡市の天神地下街を歩いた。人通りは相変わらず多い。小雨が止んだ後だったので涼しく感じ、往来の女性たちの服装からは秋の雰囲気が漂っていた。筆者の前を歩く女性は赤いセーターを着ていたが、なかなかお洒落なデザインだった。セーターを着ても暑く感じない程、気温が下がっているのだ。秋雨前線の影響だろうか?いずれ暑さは戻ると思うが――。

 女性にとって春・秋シーズンこそがファッションセンスをアピールできる絶好の季節だ。しかし、この30年間、地球温暖化の影響からか、従来の春と秋の気温が観測される期間が短くなってきたように感じる。だいたい1ケ月半ぐらいではないだろうか。ファッション業界も春・秋用のファッション市場が細ることは頭痛の種になっているという。

 それはさておき女性たちが秋のファッションを楽しんでいた8日(土曜日)の夕方は束の間の安息だと感じた。

日本列島悪夢の1週間

 今年は猛暑の夏として記憶に残るだろう。九州北部地方の8月の平均気温は1946年に統計を開始して以降、最高。6~8月の平均気温も2013年に並ぶ暑さだった。また特筆すべきは、この猛暑が北上して東北・北海道の平均気温が急上昇しているということだ。気温上昇に伴って降雨量も増えた。秋田にいる友達(長崎県出身)が「九州と同様の激しい雨が降り、たびたび被害を受けた」と驚く。ある専門家は「10年後には気温40度が異常ではなくなるだろう」と予測している。

 2日(日曜日)から8日(土曜日)の一週間は、まさに「魔の一週間」だった。台風は連日のように発生し、非常に強い台風21号が4日(火)に徳島県に上陸し、その後、兵庫県神戸市に上陸して日本海へと抜けた。上陸した際の中心気圧は940ヘクトパスカルで最大瞬間風速は50mだった。

 風速50mと聞けば「恐ろしく強力な風だろう」と想像できるが、現実感を抱けないだろう。ただ8tトラックが転がっていく様子を目撃すれば恐怖で体が硬直してしまうだろう。人間が50mの風に遭遇したら空へ巻き上げられるのではないか!!この想像を絶する地獄絵図をリアルタイムで見られるのはSNSが普及したからだろう。災害最前線の緊迫した状況を一般の人がスマートフォンなどで撮影した写真に嘘偽りはない。これに比べればテレビニュースの「災害現場からです」という記者のレポートなどは嘘っぱちに感じる。両者の迫力は比較にならない。

 台風21号における最悪の被害は関西国際空港だった。同空港は地盤が沈下し続けているという構造的な弱点がある。だから高潮に脆いことは予想されていた。案の定、高波に襲われた空港は一面、海水に覆われてしまった。退去できない乗降者・空港関連職員たち3,000人がターミナルの建物内に閉じ込められてしまった。足元までを覆う海水に誰もが不安に襲われたことだろう。
今回の関空の脆弱さを徹底検証し、台風襲来への備えを万全にしておかないと、さらなる致命的被害を受けることになる。台風21号を上回る強さの台風が襲来する可能性もあるのだから…。

山野がなくなる

 6日(木)、北海道で震度7の地震が起きた。台風の被害も怖いが、地震の揺れには「もう勘弁してくれ」といいたくなるほどの嫌悪感がある。震源地の厚真町で震度7の揺れに直面した方々は「まさしく現世の地獄」と形容してもよい恐怖感に苛まれたのではないか!!今回の地震は直下型である。「ド、ドーン」という異様な音とともに下から突き上げられた記憶は長期間、消えないだろう。

 2005年の福岡県西方沖地震では震度6弱を経験した。発生が日中だったから気分にも多少の余裕があった。しかし、今回の地震の発生は午前3時ごろ、暗闇のなかで、その恐怖は想像することができない。

 朝、明るくなって厚真町の人たちは絶句したことだろう。見慣れた裏山がないのだ。地震で山が崩壊したのである。裏山の一部ではない。4層5層の山並みが崩壊しているのだ。崩壊した山並みは土砂となり集落を襲い、下敷きになった住民のなかには死者もでるという最悪の被害を招いた。

 震源地である厚真町だけが被害地区ではない。北海道全域が停電になるという前代未聞の事態が発生した。火力発電所の供給に支障が生じるが、消費電力は現状通り。その落差で停電が起きることを専門用語で『ブラックアウト』と呼ぶことを初めて知った。今回の北海道全域の停電は決して自然災害ではない、「人災」と断言して良い。素人の筆者でも「北海道電力の送電網に問題あり」ということに気づく。

 停電が一日続くだけで人々の暮らしに致命的な支障をきたす。電気供給がストップすればテレビが見られない、パソコンが使えない、スマートフォンが使用できない。しかし、それは二の次だ。まず衣食住が不自由になり、食料が底をつくと、生存の危機に直面することになる。今回の地震では北海道民だけでなく日本人すべてが「電気文明」のひ弱さに対峙している。

 地震は日本全国、どこにでも突然、起きると覚悟することが重要だ。「日本列島は台風・地震が荒れ狂う時期に入っているのではないか」という懸念がもち上がってきている。日本は人間とって住みにくい環境に突入しているのだろうか。

(つづく)

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