【福岡市政インサイダー】国家公務員に告ぐ！～とは言っても「いのちだいじに」

「不都合な、文書はすぐに、シュレッダー」

　などと一句読みたくなる今日この頃ですね。

・2019（平成31）年4月13日「桜を見る会」開催
・2019（令和元）年5月9日共産党宮本議員が「桜を見る会」の名簿を内閣府に資料要求
→　同日、内閣府において「桜を見る会」の名簿を大型シュレッダーで処理
・内閣府曰く「今年4月13日に行われた〈桜を見る会〉の名簿はもっと早く廃棄するつもりだったが、シュレッダーが空いてなかったので、連休明けの5月9日になってしまった。宮本議員の資料要求と同日になったのは『たまたま』」

ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…
・・・ふざけるなっ…！

　もうね、苦しすぎます。

　他の省庁から出てきた名簿見たけど、1頁に20人くらいの名前がありましたよ。発送の起案はエクセルデータで受け取ったのを取りまとめて行うから、内閣府も同じようなものでしょ。当然両面コピーするから、紙1枚につき40人が記載された名簿になるよね。参加者18,000人を40で割れば450枚。

　ねぇ、たったの450枚ですよ、お客さん！

　こんなの普通にシュレッダーです。大型機が空くのを待つ必要なんてありゃしません。前にも書いたけど、そもそも保存期間が1年未満っていうのがおかしい。

　内閣府が出した「行政文書の管理に関するガイドライン」にはこう書かれています。

　まぁ、他の省庁から出されたものは①に該当ってことでまだいいんですけどね、てめぇんところ所管の名簿関連書類を捨てるたぁどういう了見だぁっ！　

　これこそまさに「意思決定過程や事務及び事業の実績の合理的な跡付けや検証に必要」な文書だろうが、(ﾟДﾟ)ｺﾞﾙｧ！

　で、データも併せて消去したんだと。役人はそんなことしねぇよ。せいぜい数メガのファイルなんて絶対に残しとくって。

　内閣府は廃棄した理由について「数千人に及ぶ個人情報が含まれる文書で、適切に管理することが困難」なためとしているけど、

マイナンバー法を所管する役所のせりふじゃねぇな！
（カミナリ風のツッコミ）

　それに「行政文書の管理に関するガイドライン」では「保存期間の起算日」について、

　「迅速な所在検索や効率的な整理・保存の観点から、翌年度の４月１日起算を原則とする。ただし、これにより難い場合は、その他の日（７月１日等（ただし、文書作成取得日又はファイル作成日から１年以内の日））を起算日とすることができる」

　ってなってるんだよね。基本的に保存期間1年未満の文書でも文書はその年度内は捨てちゃいけないわけ。ところが、今回の名簿については、桜を見る会を開催した日が起算日で、開催後直ちに破棄するんだと。

　・・・隠蔽する気満々。よっぽど合理的な跡付けや検証をされたくないみたいだな。内閣府って公文書管理の元締めなんだけどね。

　まぁね、内閣府の人たちも真面目で正義感の強い人が大多数のはずだから。政権かばうためにこんなデタラメなことやって、内心忸怩たるものがあると思うんですよ。

　国家公務員に告ぐ！　公僕としての矜持を取り戻したまえ。
政権が腐っているからと言って、諸君らが腐っていい理由にはならないのだから。

　……って、言いたいとこだけど、上に逆らうと何されるかわからないからなぁ。

　同業者の俺としては、入力コマンドは、「いのちだいじに」かな。死んだらおしまいだからね。

　それにしても、こんな政権、早く終わるといいよね。