並ばずに注文できる～木の葉モールのフードコートでLINEを用いた事前オーダーが可能に

　木の葉モール橋本（福岡市西区）が18日からフードコートでのLINEを用いた事前オーダーシステムを導入した。専用の公式アカウント「木の葉・LINEでオーダー」で注文・決済・呼び出し通知のすべてが完了する。木の葉モールを運営する（株）エフ・ジェイエンターテインメントワークスが、LINE Fukuoka（株）、（株）オルターブースと協力して導入、運営する。

　緊急事態宣言が解除されたとはいえ、引き続きソーシャル・ディスタンスを維持したい状況において、フードコートの店舗で並ばずに注文、支払い、受取ができる同システムは便利であるのみならず、利用者、店舗側双方が感染を予防し安心できるという点で、社会的な意義は非常に大きい。

　このサービス自体は新型コロナウイルス問題の前から計画されており、きっかけとなったのは昼間の時間帯などにフードコートへ多くの客が押し寄せていたこと。
　エフ・ジェイエンターテインメントワークスらは、混雑緩和、待ち時間の効率化などを図るためにサービスの開発を進め、19年8月から館内従業員を対象に実証実験を続け、店舗側の意見を聞きながら改善を進めてきた。利用者からは「便利」「並ぶ必要がなく、時間を有効活用できる」「LINE Payをこの機会に始めた」、店舗からは「予約受付の効率が上がった」などの声が聞かれており、「概ね好評」（エフ・ジェイエンターテインメントワークス担当者）であったという。

　使い方は、まず公式アカウント「木の葉・LINEでオーダー」（木の葉モール橋本のアカウントとは別）を友だち追加し、注文時に店舗の選択、商品の選択、イートインかテイクアウトを選択、といった具合に進めていく。支払いはLINE Payで行い、あとは店舗から準備完了および受付番号の通知を待つだけ。注文の流れはLINEが提供する事前オーダーのサービス「LINEポケオ」（一部提携先店舗が対象）とほぼ同じ。

　19日時点ですでに1,500人近くが公式アカウント「木の葉・LINEでオーダー」に友だち登録しており、担当者らは手ごたえを感じているようだ。次回、木の葉モールに立ち寄られた際には、利用してその快適さを試してみてはいかがだろうか。

【茅野　雅弘】