マカオは中国人の常習カジノマニアで潤う

　アメリカの対中国経済封鎖は、中国に確実に影響を与えている。アメリカは同盟国も引きこんで強力な体制を築いており、今後より強力な包囲網を形成していくであろう。当然、中国系の人々の世界の往来にも影響が出ている。世界を股にかけてカジノを遊覧する中国人の数は1,000万人を超えているといわれているが、彼らはアメリカの対中国経済封鎖などの影響を受け、世界のカジノを漫遊することが難しくなってきている。中国政府も彼らの活動に対する規制を始めたという話も耳にする。

　コロナの影響を受けていたマカオも、今や「全快」の様相を見せ始めた。確かに外国人の姿は皆無であるが、多くの中国人が押し寄せるようになった。もちろん、中国政府の指導によるものである。上述の世界を股にかけて活躍していたカジノマニア約1,000万人にも中国内（マカオ）で遊ぶようにと厳命が下ったという。そうなると、マカオカジノ産業に関していえば、アメリカの対中国経済封鎖に関係なく、中国のみの市場で繁栄できる見通しがついたといえるだろう。