2024年05月17日( 金 )

創価学会をやめたい2世たち

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 安倍元首相銃撃事件で、容疑者の背景から注目を集めるようになった「宗教2世」問題。親が旧統一教会の信者の小川さゆりさんの「被害者を忘れないでください」と涙ながらの訴えは、多くの人たちの共感を生んだ。

 誰もが知るあの団体でも、2世が組織から離反する動きが起こっているようだ。あの団体とは創価学会である。お笑いタレントで学会2世でもある長井秀和氏が週刊誌などで退会した理由などを語り、大きな反響となっている。
 筆者の知り合いからもいくつか聞こえてきた。

【ケース1】30代の学会2世夫婦

 九州のある地方都市に住む30代の夫婦2人とも親の代から学会員。妻の両親らと二世帯同居をしている。学会の座談会なども参加してきた。旦那は宗教2世の報道をみてから、活動への参加を拒絶するようになり、妻も購読していた聖教新聞を読まなくなった。学会活動に熱心な義理(妻の母親)の親は、贈呈というかたちで聖教新聞を読んでほしいと伝えるが、夫婦ともに乗り気でない。

【ケース2】20代の会社員(女性)

 大学卒業後、関西で会社員をしている。実家にいたときは、親の代から信仰してきた創価学会への信仰をもってきた。コロナ禍で、活動がほぼなくなり、組織のつながりが薄れた。職場の同僚との会話で、宗教に否定的な話題におよぶと、とりあえず相槌を打つ。もともと活動に熱心とはいえず、今は活動と距離を置く。


 創価学会のパワーの源泉は、選挙活動だといわれるが、その中核を担ってきた1世は高齢化し、2世、3世となると選挙活動も熱心でない。しかも、学会員が「先生」と仰ぐ池田大作名誉会長が公に姿を見せなくなって相当な時間がたつ。そこに起こった旧統一教会問題。ますます2世、3世は、離れていくのは間違いない。

【近藤 将勝】

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