Misumi、25年3月期決算 エネルギー販売が堅調で増収、純利益は特別利益で大幅増

 13日、(株)Misumi(本社:鹿児島市、平田慶介代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は623億6,700万円(前期比2.8%増)、営業利益は8億800万円(同0.3%増)、経常利益は13億4,200万円(同6.6%増)、当期純利益は10億3,700万円(同46.1%増)で、増収増益となった。

 決算要因としては、主力のエネルギー事業が売上高475億4,600万円(前期比2.3%増)、セグメント利益9億2,400万円(同8.3%増)と堅調に推移した。石油部門では採算重視の営業体制と販促施策により販売数量と単価が安定し、ガス部門ではシェア拡大や住設機器の販売増で収益性が向上した。ライフスタイル事業は売上高78億円(同5.5%増)だったが、新規出店費用がかさみ、セグメント利益は1億4,100万円(同31.9%減)と減益。フード&ビバレッジ事業は70億2,000万円(同3.3%増)の売上を上げたものの、新店開業費用の負担でセグメント利益は5億3,900万円(同2.8%減)となった。

 当期純利益が大幅に増加した背景には、特別利益として計上された投資有価証券売却益1億7,500万円がある。また、法人税・住民税・事業税も2億4,500万円(同37.2%減)と大幅に減少し、最終利益を押し上げた。

 来期(2026年3月期)の業績予想については、売上高649億9,800万円(前期比4.2%増)、営業利益8億8,600万円(同9.7%増)、経常利益12億5,200万円(同6.7%減)、当期純利益6億2,800万円(同39.4%減)と、営業面は堅調だが、特別利益の剥落などにより純利益は減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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