ワイエスフード、社長交代を内定　旧商社マンから金融畑出身者へ

　27日、ワイエスフード（株）（本社：福岡県田川郡香春町）は代表取締役の異動を内定したと発表した。6月26日開催予定の定時株主総会および取締役会決議を経て正式決定する見込み。

　現代表の小川光久氏は2023年6月に代表取締役社長に就任。前職の大手総合商社で培った経験を生かし、同社の工場製品におけるBtoB強化に取り組んできた。しかし、任期満了を迎えることに加え、新体制への円滑な事業承継を目的に、代表職を退くこととなった。

　後任の高田十光氏は1956年生まれ。慶応大学経済学部を卒業後、川鉄商事（現・JFE商事）、大和証券、大和証券SMBC、東京海上フィナンシャル証券などで金融商品や投資銀行業務に携わり、2008年にはオリックス・フィナンシャル・プロダクツ（株）の代表取締役社長を務めた。その後もオリックスグループ各社の要職や監査役を歴任し、24年12月からは（株）ワイエスフードの管理本部顧問として経営に参画していた。

　同社は高田氏の豊富な財務・法務・戦略面の知見と、M&AやPMI（買収後統合）分野における実務経験を評価し、企業価値の向上と中長期的な成長のけん引役として高田氏を次期代表に抜てきしたと説明している。

【寺村朋輝】