15日、(株)TMH(本社:大分市、榎並大輔代表)は25年11月期の中間期非連結決算を発表した。それによると、売上高は65億2,201万円(前年同期比84.5%増)、営業利益は2億8,554万円(同121.7%増)、経常利益は2億7,404万円(同85.1%増)、中間純利益は1億8,863万円(同28.0%増)で、大幅な増収増益となった。
決算要因としては、半導体業界における生成AI需要の継続的な高まりに加え、国内ではTSMC熊本工場の稼働開始やRapidusの装置導入進展など、半導体製造装置分野の活況が続いたことが挙げられる。とりわけ、同社の主力事業である半導体製造フィールドソリューション分野では、装置の解体・搬出案件が増加し、エンジニアリング需要が拡大した。また、業界内の人材不足に対応するかたちで、自社開発のプラットフォーム(オウンドメディアおよび人材マッチングサイト)の運用を開始し、新たな収益源の構築にも取り組んだ。これらの取り組みが業績の押し上げ要因となった。一方で、税務上の繰越欠損金が解消されたことから、今期は法人税等の負担が増加し、純利益の伸び率は経常利益と比して小幅にとどまった。
通期(26年11月期)の業績予想については、売上高は78億7,100万円~83億6,600万円(前期比30.8%~39.0%増)、営業利益は2億9,600万円~3億6,600万円(同8.4%減~13.2%増)、経常利益は2億8,600万円~3億5,600万円(同6.4%減~16.5%増)、当期純利益は1億9,200万円~2億4,000万円(同29.4%減~11.6%減)で、レンジ予想ながらも増収基調を見込んでいる。
【寺村朋輝】
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