GPTW若手ランキング全国4位 AI活用による業務自動化と成長環境の整備を軸に成長加速

アイユーコンサルティンググループの母体組織である(税)アイユーコンサルティングが、Great Place to Work® Institute Japan(GPTW Japan)の2026年版「働きがいのある会社」若手ランキング(34歳以下)中規模部門で、全国710社中4位に初選出された。士業業界における人材確保と定着が課題となるなか、若手人材の働きがいで高い評価を得たことは、同グループの組織運営の特徴を示す動きとして注目される。
同ランキングは、「働きがい認定企業」のなかから、若手社員へのアンケート結果や若手従業員比率などの基本データを基に選出されるもの。発表によると、同グループではとくに「充実した福利厚生・メンバーへのメリット」「仕事の割り当てや人員配置への納得感」「報酬への納得感」の3点で若手社員から高い評価を得たという。
背景には、成長できる環境整備と生産性向上の両輪による組織づくりがある。フルフレックスをはじめとした柔軟な働き方や税理士資格取得支援を含む40種類以上の福利厚生・社内制度を整備するほか、有資格者の平均年収は1,100万円を超えるなど、高い給与水準を維持。加えて、社内専門部隊によるAI・RPA活用で、年間8,000時間以上の定型事務作業を自動化・効率化している。これにより、若手社員が早い段階から顧客の課題解決や提案業務といった高付加価値業務に携わりやすい体制を構築しているとしている。
同社は、こうした取り組みの成果として定着率95%以上を掲げる。士業分野では人材流動化が進む一方、業務の高度化やDX対応も求められており、若手の定着と成長支援を両立できるかが競争力を左右する。アイユーコンサルティンググループの事例は、待遇や制度の整備に加え、テクノロジー導入によって「単なる作業」から「付加価値業務」へ人材を移行させるモデルとして位置付けられそうだ。
事業拡大の面では、26年7月に社会保険労務士法人RIMONO Work-Life Designのグループ参画にともない、東京・新宿に「ミライベース東京オフィス」を開設した。税務に加え、人事・労務領域を含む「人・組織」の課題解決をワンストップで支援する戦略拠点として位置付ける。税務・会計事務所が周辺領域へサービスを拡張する流れが続くなか、グループ化と拠点拡充を通じて提供領域を広げている。
また、同グループは26年7月10日に事業計画発表会を開催し、前期の振り返りや今後のビジョン、顧客満足度向上に向けた新たな取り組みを共有した。部署・拠点横断のグループワークや懇親会も実施し、組織力強化の機会としたという。当日の模様をまとめたダイジェスト動画もYouTubeで公開しており、採用広報や企業認知向上も見据えた発信を強めている。
アイユーコンサルティンググループは2015年設立(創業2013年)で、従業員数は223人(26年8月1日時点)。税理士法人のほか、社労士法人、行政書士法人、監査法人、信託関連会社などを擁し、国内外で事業基盤を広げている。
【緒方克美】









