2024年04月20日( 土 )

元「鉄人」衣笠氏が斬る!~キャンプ地・沖縄散歩(2月17日、横浜DeNA)

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baseball 昨年、オールスター戦まで頑張って首位でターンした横浜DeNAベイスターズだが、後半戦失速して最下位という結果に終わり、今季は監督を代えて臨んできた沖縄キャンプ。どんな先発メンバーで、今日の試合(起亜タイガース(韓国)戦)を戦うのか?

 新監督のラミレス監督の采配に注目しての試合。まず、先発メンバーに筒香選手、ロペス選手、新外国人選手のロマック選手を3・4・5番に入れて臨んできた。“勝ちたい”というメッセージが見えているようだ。先発投手はドラフト1位の今永投手。今季は期待の左腕だろう。ただ私は、あまり新人選手はこの時期は計算しない方針だけに、ここは計算しない。監督としては、マウンドでどんなパフォーマンスを見せてくれるかが、気になるところだろう。
 この投手は、ヤクルトの石川投手を連想させる投球内容で、少しスピードがあるかな?成功するには、カーブの使い方が注目されると思う。これからオープン戦で、どこまで自分の特徴を出せるか、見ていきたい。

 その投手陣を考えると、昨年も苦しんだのが先発投手陣で、今年はどう整備するか――。メンバーを挙げてみると、久保投手、山口投手、井納投手…。ここまでは何の問題もないメンバーで選べると思うが、ここから三嶋投手――彼は毎年期待されている投手で、彼の持っているボールからすれば文句なくメンバーに入っていておかしくはないのだが、まだそこまでの信用ができていない。
 次に外国人投手だが、ラミレス監督はここをどうするのだろうか。先発2にするのか、それとも先発1、リリーフ1の使い方をするのか。これからだろう。モスコーソ、エレラ、ぺトリック投手たちの使い方が注目される。
 大ベテランの三浦大輔投手を休養十分で送り込み、須田投手もチャンスを与えたい投手で、左投手がいないので砂田投手も育てたい。中継ぎには、三上投手が今年は最初から参加できそうで、小林投手をどうするか。加賀、高崎投手の使い方も考えなくてはならないだろう。左投手は福地、田中、大原投手のなかから、誰が出てくるか。
 国吉、長田という実績のある投手の頑張りも見たい気がする。抑えは、今年も山崎投手が頑張ってくれるだろう。

 さて、次に打線を考えると、昨年も頑張った印象があるのだが、チーム打率は0.249でセ・リーグ3位、本塁打は112本で1位の成績を残している。だが、チームの結果が出ていないということは、改良の余地があるということか。

 今日の試合を見ていて感じることは、怪我をされては困る選手が多いということではないだろうか。たまたま、梶谷選手が試合前に脇腹を痛めて今日の試合を休んだから、そう思うのかもしれないが…。この梶谷選手、ロペス選手、筒香選手、石川選手というところは代わりがいない。どのチームもそうだが、とくにこのチームは、直接得点に影響を与えるだろう。
 新外国人選手のロマック選手は、あまりクセがない打ち方をしているが、もう少し時間を置いてから論評したい。
 あとは捕手、遊撃手というところを早く決めたいところで、今日の先発の黒羽根捕手、高城捕手、嶺井捕手、そして今年入団した戸柱捕手のなかから、ラミレス監督は誰を指名するのか、見てみたい。

 今年のチームとしての見どころは、ラミレス監督が選手時代に見せた緻密な情報を、どのように選手が生かすことができるか――。相手チームは気になるところだろう。

 
(阪神)
(ヤクルト)

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