定年後の人生を最高に楽しむには（２）

私の趣味

　広島転勤のおり52歳から始めたスキーでは、リフトから純白の樹氷や霧氷を眺め、自然の真っただ中にスキーを滑らせ仲間と謳歌しています。
また、年に1度は広島のスキー仲間と現地で合流しともにスキーを楽しんでいます。
69歳で何とか1級に合格。シーズン中は近くの人工スキー場で、沖縄からの修学旅行の中学生や長崎や近郊の子ども会、そして窓口でのスクール申し込みの初心者の皆さまを指導しています。
自分が楽しいと思わないと生徒さんも楽しく思わないでしょう。
スキーを楽しむため、毎日のトレーニングも苦になりません。楽しくやろうと目的があるからです。スキーは自然のなかでエンジョイできる最高のスポーツなのです。

　弓道は、42歳で教士である父の指導で始めました。父は50歳で弓を始めて天皇杯に出場するほどの腕前でした。父ほど上手ではありませんが、凛とした道場で心静かに弓を引いています。的に当たらない時もありますが、素直に弓を引く時間があるのも有り難いものです。指導者の立場にありますから時々は後輩たちの指導にもあたりますが、ともに弓を楽しむことをモットーにしています。
また自分自身も指導を受けております。

練習に励む弓友たち

　時間があれば季節、季節の花や自然の写真を脊振の山に撮影に出かけ、夏は後輩たちと北アルプスへ遠征し山の魅力を堪能しています。自然のなかで草花や樹木に接することはこの上ない魅力であり、踏みしめる落ち葉1つにも春夏秋冬それぞれの自然観を味わって自分の生命を感じます。単独での山歩き、また仲間との山旅はそれぞれの趣があります

佐賀県　天山リゾート

北アルプス　三俣蓮華岳（2841m）より槍ヶ岳を望む

　時には、後輩と気ままに自転車の旅に出るのも楽しいものです。風を受けてペダルを漕ぎ続けるのも自転車にしかない魅力があります。

自転車旅　福岡県筑前大島

　無理はしない、頑張らない、それなりに。「人生8掛け」がモットーです。
疲れたら、2、3日ボーッとして体を休めている時もあります。やりたいと思った時にやれば良いのです、歳を取ったら無理は禁物です。
　ヒゲは毎日剃る、背筋を伸ばして歩く。
　心がけ次第で、アンチエイジングには日常から取り組めます。
近くの警察署のポスターに「年寄りの方は明るい服装をしましょう！」と書かれていましたが、これは何も交通安全のためだけではないでしょう。NHKテレビ番組「にっぽん縦断 こころ旅」に出演し、日本中を自転車で旅している火野正平氏は「人生、下り坂が最高！！」と語っていました。
まさに、その通りなのです。

2017年11月20日記
池田友行