bud brandで若手デザイナー、地方工務店にチャンスを
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企業活動に必要なすべてをデザイン
福岡市中央区を拠点に、国内外で活躍するデザイン事務所「FANFARE(ファンファーレ)」。25名のクリエイターがそれぞれの“発想力”を武器に、顧客が本業だけに100%集中できる空間の創造・提供に努めている。
「クライアントが喜んでくれる仕事をしたいという思いから、務めていた建設会社から独立して2011年にFANFAREを起ち上げました。当初は、それまで培ってきた建築設計の経験を活かして住宅デザインを主に手がけていましたが、クライアントの意匠が反映された住宅の外観と内装のミスマッチをなくしたいとと考え、インテリアのデザイン開発からコーディネートまでを監修するようになり、今では名刺やWEBサイト・アプリ、企業ロゴや販促ツールなどのデザインも提供しています」(梶原清悟代表)。
現在、同社は1つのプロジェクト(依頼)に対して、建築・不動産再生・インテリア・オリジナル製品・グラフィック・システムの6つのジャンルから顧客の課題に対する解決策を提案している。同社を窓口にすることで、顧客は本来割くべきところに時間を割くことができるようになり、費用も集約できるため、最大効力でパフォーマンスを発揮することが可能となる。
新たな挑戦、bud brand
同社が新たに注力しているのが、毎年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のインテリアデザインの見本市「ミラノサローネ」への作品出展だ。
「世界水準のデザインを吸収し、クライアントへさらに高品質のサービスを提供する。自分たちの学びを深めようとスタートした取り組みですが、今ではデザイナーを志している学生や、生き残りを賭け、デザイン力で他社との差別化を図ろうとしている地方工務店とも一緒に毎年参加しています。学生にとっては貴重な経験になりますし、工務店にとっては有望な若手の発掘につながります。また、参加した学生が所属する学校にとっても、1つのアピールポイントになるのではないでしょうか。プロジェクト名として『bud brand(バッドブランド:詳細はコチラ)』を掲げ、産学の枠を越えた新たな交流の場としても機能しています」(木谷勇也マネージャー)。
bud brandはミラノサローネでも相応の評価を受けており、気に入った展示品のまとめ買いを望む声も多いという。今後は、そうした展示品を製品として、量産・販売までの仕組みづくりも求められるようになるだろう。その流通システムデザインを手がけることは、同社の新たな強みにもなるはずだ。
【代 源太朗】
<COMPANY INFORMATION>
(株)FANFARE
代 表:梶原 清悟
所在地:福岡市中央区大名2-11-25-5F
設 立:2011年10月
資本金:1,000万円
TEL:092-406-8600
URL:http://www.at-fanfare.com関連記事
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