九州地銀7行(東証)の株価~全て前期末を下回る
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米財務省は4月29日、貿易相手国の為替政策が不公正でないか判断するため、三つの基準を新たに設定した。
(1)対米貿易黒字が200億ドル以上
(2)経常黒字が国内総生産(GDP)比3%超
(3)年間の為替介入規模がGDP比2%超監視国リストに指定されたのは、日本・中国、韓国、台湾、ドイツの5カ国・地域。そのうち日本は(1)、(2)の2項目に該当。他もいずれも2項目だった。市場では米国が牽制球を投げたとの見方が有力だ。
月明け2日の外国為替市場は、日銀が追加緩和を見送ったことや、(3)の「日本政府の為替介入」に米政府が否定的な見解を示したことで、1ドル=106円半ばと、急速に円高ドル安が進んだ。
このため東京株式市場は円高ドル安が嫌気され、朝方から売り注文が殺到。日経平均株価は一時1万6千円割れとなったものの、終値は前日比▲518円67銭の1万6147円38銭と、大きく値を下げて取引を終えた。
その流れを受けて九州地銀7行(東証上場)の株価も大幅な下げとなった。九州地銀7行(東証上場)の株価推移表(表2)を見ていただきたい。
表から見えるもの
・東証上場の九州地銀7行すべてが、前期末比(16/3月)マイナスとなった。
・前期末から一番値を下げているは九州FGで▲95円の554円。次が大分銀行で▲35円の316円だった。ともに「熊本地震」が株価に大きな影響を与えているようだ。
・ふくおかFGと西日本シティ銀行が共に▲10円だったが、ふくおかFGの357円に対し、西日本シティ銀行は189円。九州地銀7行のうち、西日本シティ銀行だけが200円を切っている。3月末の株価から大きく値を下げている九州地銀の株価。はたして一番早くブラスに転じるのはどこなのだろうか。
【北山 譲】
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