2024年04月18日( 木 )

水素ステーション300軒新設へ トヨタら新会社設立

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 トヨタ自動車、JXTGホールディングス、東京ガス、出光興産、岩谷産業、ホンダなどが共同で出資し、次世代のエコカー、水素燃料自動車に燃料を供給するための水素ステーションを運営する新会社を設立することがわかった。新会社は2028年までの間に全国で300カ所程度の水素ステーションを新設するとしている。

 水素を利用して走行する燃料電池自動車は、水だけを排出するいわば究極のエコカー。しかし現時点では全国で1,700台ほどが普及し、水素ステーションは90カ所程度が稼働しているに過ぎない。新会社によって水素ステーションが増えることは燃料電池自動車普及のための大切なインフラ整備であるのは間違いないが、現在ガソリンスタンドは全国におよそ3万2,000軒。全盛期には6万軒を超えていたともいわれ、燃料電池自動車のブレイクスルーを呼ぶにはまだまだ時間がかかりそうだ。

 とはいえ、ステーションの増加と燃料電池自動車の普及が進めば、水素自体の供給量も増えてコストも下がってくるはず。国が示したロードマップによれば、20年には「ハイブリッド車の燃料代と同等以下の水素価格の実現」を目指すとしている。オリンピックイヤーには、日本中の道路で燃料電池自動車の姿を見かけることを期待したい。

【深水 央】

 

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