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小野寺五典防衛大臣は、6日午前中にアメリカのジェームス・マティス国防長官と電話会談を行った。マティス国防長官からは、北朝鮮の核実験・ミサイル開発の拡大を抑止するためにコミットメント(働きかけ)を続け、かつ日本をしっかりと防衛するという決意が表明された。
また6日に行われた日米韓防衛実務者テレビ会議では、アメリカ側代表のヘルビー米国防省国防次官補代行が「拡大抑止は通常兵器、核兵器を含む、あらゆる軍事的能力によって保障されている」と発言し、核兵器を含んだあらゆる選択肢を取る可能性があることに言及している。
前日5日には、イギリスのマイケル・ファロン国防大臣とも電話会談を行った。先日訪日したテリーザ・メイ英首相は自衛隊の護衛艦「いずも」に乗艦して視察し、「安全保障協力を強化する」というコメントを出し、日英の防衛・安全保障分野での協力体制は強まっている。ファロン国防相は電話会談で「北朝鮮の核実験は、非常に挑発的であるとともに、極めて危険な行為であり、まったく受け入れられない。国連安保理・国際社会が連携してさらなる制裁を行う必要がある」と述べた。
先日強行された北朝鮮の6回目の核実験は、当初の観測とは異なり120キロトン規模のものであったことがわかった。広島型原爆の8倍の威力を持つ核実験であり、より脅威が高まったといえる。はたしてこの核爆弾を手にしたチキンレースは、いつゴールを迎えるのだろうか。
【深水 央】
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