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2018年03月27日 16:56

京都で笑う前原誠司

 「こいつと小池(東京都知事)が余計なことさえしなきゃなあ」
 のらりくらりと野党の追及をかわす佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問を横目に、A記者が嘆いた。目線の先にあったのは、別件の取材で京都に赴いたB記者が撮ってきた前原誠司氏のポスターである。「All for All 希望の党」の文字が添えられたポスターには、前原氏のはつらつとした笑顔が写し取られている。

 改めて説明する必要もないだろうが、昨年10月に行われた第48回衆院選では、前原氏と小池百合子都知事がぶちあげた「希望の党」構想が船出する暇もなく「排除の論理」で座礁。形になり始めていた野党共闘で安倍首相を追い詰め、あわよくば政権から引きずり下ろすという構想は、絵空事に終わってしまった。

 いわば、安倍政権の延命を側面から支援したかたちになってしまったのが、前原・小池による「希望の党」騒動。旧民進党の衆院議員たちは立憲民主党・希望の党・無所属にわかれ、再合流の話が浮かんでは消えるというなんともしまらない状況である。

 森友疑惑の発覚から1年。さまざまな情勢の変化があったが、打倒安倍政権を狙う野党側としては、今回の佐川証人喚問を含め決定打が放てない状況が続く。

 野党にとって、昨年の解散総選挙は大きなチャンスだった。自民党を過半数割れ、もしくは敗勢に追い込めれば、安倍首相は退陣せざるを得なくなっていただろう。
 大バクチは、負ければ当然大きな傷となる。テレビ番組で「政権交代は考えていない」と口を滑らせる野党議員すら現れる現在の政治情勢を作ったのは、前原・小池両氏の大バクチの結果である。

 メディア露出がすっかりなくなった前原誠司氏。地元・京都ではよくポスターを見かけるということだったが、はたして森友問題の推移をどう見ているのだろうか。

 
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