海外展開加速　マニラでは建売事業に参入へ

2018年7月9日 11:33

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九州八重洲（株）

　九州八重洲（株）の「都心の戸建に住もう」シリーズとは、「地下鉄・西鉄から徒歩圏内でもココチいい一戸建に住める」ことを実現するためのプロジェクトである。現在では、福岡市城南区や東区で販売を手がけている。また、同社の「地域環境配慮型戸建開発『ジョイナス新宮和（なごみ）』」は2017年度グッドデザイン賞と全国住宅産業協会・第8回優良事業表彰のダブル受賞となった。モダンでありながらも街並みや地域との調和の取れたデザインが、高く評価された。また建物だけでなく、ランドスケープと一体となった中庭や縁側なども評価を得て、今回の受賞となったようだ。

代表取締役社長　吉川悟氏

　マニラでコンドミニアムを取得するなど、フィリピンでの事業展開をすでに進めていた同社だったが、現地での実績から信頼できるパートナーとの縁もあり、住宅の建売事業にも着手。17年4月に同社の代表取締役社長に就任した吉川悟氏は、「海外進出と言っても仰々しいものではありません。中核エリアはもちろん福岡ですが、今できることにまずは挑戦してみようとのことから、マニラ北部の地方都市での住宅販売事業に着手しました」と進出の経緯について話す。吉川社長は西部ガス出身。不動産・住宅は門外漢であったが、この1年間、堅守速攻の経営を展開している。今後は、まず主力の建売事業の強化により年間50棟の引き渡しおよび中型の開発事業の本格化、さらに収益不動産の取得による収益安定化、そしてマニラの住宅販売事業を始めとした海外展開を進めていくという。

　同社の新本社ビルは来年春の完成を目指し、建替え工事の真っ最中だ。新本社ビルの名称は「THE RISE 八重洲」。本社事務所のほか飲食店舗やオフィス、住居が混在する地上8階建の複合ビルとなる。新社長就任からグッドデザイン賞受賞、海外展開、新本社ビル着工と話題に事欠かない同社の次の一手から、目が離せない。

＜COMPANY INFORMATION＞
九州八重洲（株）
代　表：吉川　悟
所在地：福岡市博多区博多駅東3-14-18 福岡建設会館8F
設　立：1977年11月
資本金：1億8,000万円
T E L ：092-472-2888
U R L : http://www.kyushu-yaesu.co.jp