2024年05月16日( 木 )

メルカリ 黒字化期待も赤字幅拡大

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 本日(9日)午後3時、メルカリが2018年6月期の業績を発表した。連結売上高は357億6,500万円と前期比62%増をはたしたが、依然として海外事業や新規事業が投資フェーズにあることから広告宣伝費を要した結果、経常損失は47億円に膨らんだ。当期損失は70億円だった。
 6月19日に東証マザーズに上場した同社は、初値で5,000円をつけ、公開価格3,000円を大きく上回り、初値での時価総額は6,766億円だった。9日大引け後の株価は4,735円で時価総額は6,542億円となっているが、投資家からは黒字決算を期待されており、10日の株価への影響が注目される。

 「メルカリ」の国内累計ダウンロード数は前期末(今年6月末)には7,570万件に達し、前々期末比で2,020万件増加。米国累計ダウンロード数は、前々期末比で1,160万件増加し、前期末(今年6月末)には3,990万件に達したといい、さらなる認知拡大に向け、オンライン広告を中心に、ラジオ広告などのオフライン広告のトライアルも開始したという。

 今後の見通しについては、日本のメルカリ事業は安定しているが、海外事業や新規事業では投資フェーズが続くことから損失額が拡大する可能性があるとして予想の公表を控えた。

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