2024年04月25日( 木 )

鳥栖市、鳥栖駅周辺整備事業の中間報告~総事業費は約124億円

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 佐賀県鳥栖市は28日、JR鳥栖駅周辺の整備事業について基本設計の中間報告を公表した。新駅舎の橋上化を含めた総事業費は、概算で約124億円になる見通し。

 鳥栖市では、JR鳥栖駅などの鉄道施設で分断されている東西市街地の行き来を良くし、利便性の向上と中心市街地の活性化を図るため、「鳥栖駅周辺整備事業」を進めている。2016年3月には、鳥栖駅周辺地区の将来のまちづくりの方向性を決める「鳥栖駅周辺まちづくり基本構想」を策定。この基本構想を基に、施設の位置や規模などを具体化した「鳥栖駅周辺まちづくり基本計画」を17年7月に策定していた。

 今回公表された鳥栖駅周辺整備基本設計の概要では、新駅舎は線路をまたぐ橋上方式を採用し、駅の東西それぞれからの利用しやすさの向上に留意。また、駅の東西を結ぶ自由通路を架け替え、現行の幅5mから幅6mに拡幅するとともに、屋根・エレベーター・エスカレーターも設置する。西側の駅前広場には2カ所のロータリーを設け、路線バス、ミニバス、タクシー、一般車の降車場を配置することで、公共交通機関同士の乗り継ぎを円滑化。また、多目的広場を整備するほか、「シンボルロード」を設置することで、街中への賑わい波及を促していく。一方、東側の駅前広場では、「ベストアメニティスタジアム」や市の文化施設「サンメッセ鳥栖」を“一体的な歩行者空間”でつなぐとともに、268号機関車を展示する「SL広場」も整備される。
 事業費の内訳は、橋上駅・自由通路約80億円、東西の駅前広場および道路など約40億円、公園・駐車場約4億円。

 なお、市まちづくり推進課では「今後、全体事業費の縮減に取り組むとともに、スケジュールの検討を行っていく」としており、工事着手や事業の完了の時期については、未定としている。

【坂田 憲治】

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