2024年03月29日( 金 )

発泡スチロール埋設型枠施工状況などを見学~九州地方整備局博多港湾・空港整備事務所

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 国土交通省九州地方整備局博多港湾・空港整備事務所は19、22日の両日、アイランドシティ地区を結ぶ臨港道路アイランドシティ3号線(福岡高速6号線)工事現場の見学会を開いた。九州地方整備局、福岡市の土木工事担当者ら約50名が参加する中、五洋・ドーピーJVが担当する橋梁上部工事や若築建設担当の橋梁下部工事の様子を見て回った。

 見学現場の上部工事では、プレキャスト部材ではなく、コンクリート打設による主桁製作を行う。主桁の軽量化などを目的に「多角形発泡スチロール(EPS)埋設型枠」を採用。一般的な鋼製円筒埋設型枠に比べ、橋を軽量化できるため、支間長を41.5m(鋼製円筒は20〜30m)まで伸ばすことができる。全国的にも稀な施工事例とあって、参加者からの質問などが相次いだ。参加した福岡市港湾空港局職員は「最近は、橋梁工事の現場が少ない。貴重な機会になった」と語った。

 見学会を主催した三好一喜・同事務所事業計画課長は「土木工事は、実際に現場を見ないとなかなかわからないところがある。現場見学は随時受け付けているので、気軽に問い合わせてほしい」と話している。

 福岡高速6号線は、1号線とアイランドシティを結ぶ自動車専用道路(延長約2.5km、建設費292億円)で、2016年度から福岡北九州高速道路公社、九州地方整備局、福岡市により工事が進められており、20年度の完成を予定している。今回の見学現場は、九州地方整備局が整備を担当するアイランドシティ側の約1.1kmの区間。

発泡スチロール埋設型枠の施工状況などを見学する参加者
鉄筋には、腐食対策のため、エポキシ樹脂(紫色)が塗布されている

【大石 恭正】

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