2024年03月29日( 金 )

西部ガスと西日本シティ、リバースモーゲージの利用促進を図る~11日、業務協力協定

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 西部ガスは11日、西日本シティ銀行が提供する「『NCB住宅ローン・リバース60』に関する業務協力協定」を締結したと発表した。業務協力協定は業務提携とは違い、広告物の作成および配布、セミナー開催などの周知活動を共同で行うことを目的としている。紹介料や販売委託料は発生しないが、西部ガスはリフォーム工事の提案の促進による受注拡大、西日本シティ銀行は「リバース60」の利用促進を見込む。

 リバース60は、西日本シティ銀行が提供しているリバースモーゲージ金融商品で、満60歳以上満85歳以下を対象(一部、地域にて制限あり)に、居宅に関するいくつかの資金用途に適用される。

 一般的な住宅関連ローンが元金と利息の支払いを同時に行うのに対し、本商品の最大の特徴は、通常は変動金利によって発生する支払い分のみを返済し、債務者が亡くなった場合(※震災などでやむ得ない理由により担保設定された不動産が価値を失った場合も含む)に契約時に設定された担保を売却・返済するシステムだ。ノンリコース型で、担保物件の売却価格が借入残高を下回った場合も、不足額を相続人に請求しない。また、売却は必須ではなく、相続人が返済の申し出を行うことも可能。

 リバースモーゲージ金融商品は社会問題となっている空き家問題の解決策の1つとしても注目されている。 両社広報部によると、新聞の折り込みチラシなど、多くの高齢者に周知できるように準備をしているとのこと。

 西部ガスにとっては、リフォームの提案をする顧客層をより幅広くすることができ、西日本シティ銀行にとっては、西部ガスのグループ会社である西部ガスリビングメイトなどを通して、遠方地などこれまで以上に、消費者に広告できるメリットがある。

【麓 由哉】

関連キーワード

関連記事