(株)マルマエ(本社:出水市、前田俊一代表)は2026年8月期中間の連結決算を発表した。それによると、売上高は87億1,000万円(前年同期39億1,100万円※)、営業利益は15億6,800万円(同9億5,200万円※)、経常利益は14億6,600万円(同9億4,400万円※)、四半期純利益は16億7,100万円(同6億6,400万円)で増収増益となった。
※同社は前期にKMアルミニウム(株)(大牟田市)を買収し完全子会社化したことにより、25年8月期第3四半期に連結決算に移行した。
決算要因としては、業績急伸の背景は大きく3つある。第1は、半導体製造装置市場の回復である。精密部品事業では、半導体工場の高稼働と製造装置市場の回復を受けて業績が急回復し、受注額は四半期ベースで過去最高を更新した。前期中間期の単体決算では、主力顧客の稼働率改善や顧客在庫調整の進展を背景に売上高39億1,100万円、営業利益9億5,200万円まで持ち直していたが、今中間期はその流れが一段と強まった格好だ。
第2は、前期第3四半期から加わった機能材料事業の寄与である。今中間期は機能材料事業だけで売上高47億7,900万円、のれん償却後のセグメント利益7億4,400万円を計上し、連結売上高を大きく押し上げた。IT器材分野では半導体ターゲット向けが好調に推移し、半導体装置部材分野でも顧客在庫調整が進んだことで急増する受注に対応する増産体制を整備した。
第3は、収益性改善である。精密部品事業では、FPD分野停滞の影響で材料購入量や外注加工費などの変動費が減少したうえ、受注損失引当金や棚卸資産評価損も縮小した。さらに、有形固定資産の償却方法を定率法から定額法へ変更したことで、営業利益、経常利益、税金等調整前中間純利益はそれぞれ6,600万円押し上げられた。
加えて、中間損益では補助金収入10億1,300万円を特別利益に計上しており、これが四半期純利益を大きく押し上げた。つまり、売上高の急拡大は機能材料事業の連結寄与が大きい一方、本業の収益力改善という点では、精密部品事業の急回復とコスト構造の改善が利益急増の中核をなしたとみるべきだ。
セグメント別では、精密部品事業の売上高は39億3,100万円、セグメント利益は8億2,500万円、機能材料事業の売上高は47億7,900万円、セグメント利益は7億4,400万円となった。
26年8月期の連結業績予想については、売上高は177億円(前期比55.2%増)、営業利益は32億円(同52.1%増)、経常利益は30億円(同54.9%増)、当期純利益は27億円(同99.1%増)で、増収増益を見込んでいる。
【寺村朋輝】








