2024年04月18日( 木 )

業界の変貌に頭を抱えるマンション管理業者

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 手堅いストックビジネスとされた分譲マンション管理業に変化が生じている。永年の実績を有するA社は「収益を上げるのが極めて困難になってきた」と頭を抱える。ダンピング競争と人件費高騰が加速しているのだ。

 福岡のマンション市場は、かつて地場デベロッパーの牙城で、中央大手といえども簡単には割って入れなかった。しかし、バブル崩壊やリーマン・ショックを経て勢力図が変化。都市圏の人口増も相まって大手の進出が加速した。この間、管理業界も地場デベロッパー系列が大手の傘下入りするなど再編が進んだ。

 住民が組織する管理組合はサービスや価格見直しへの抵抗感が薄れ、管理会社変更に対するハードルが下がっている。人手不足が深刻化し、人件費が高騰するが、競争激化により単価引き下げの圧力が年々高まっているのが実情だ。

 評価の高いフロントマンや管理人を抱えることで実績を上げてきたA社だが、それを凌駕する勢いで市場環境が変化している。

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