2024年04月29日( 月 )

鹿児島相互信用金庫 職員が9,480万円着服

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鹿児島相互信用金庫

 鹿児島相互信用金庫(本店:鹿児島市泉町)は12月26日、職員が複数の顧客から預かった現金計9,480万円を着服していたことを発表した。

 着服していたのは、鹿屋支店で営業を担当していた40歳の男性職員で、2016年5月から18年3月にかけて、顧客から定期預金を作成するため預かった現金や定期預金の解約金のほか、顧客のカードローン口座から不正に現金を引き出すなどして、着服した総額は15顧客からの9,480万円にのぼる。

 11月に「過去に営業担当に依頼した定期預金の解約金を受け取っていない」との顧客からの指摘を受けて発覚。男性職員は流用した現金を「浮き貸し」していたほか、ギャンブルなどの遊興費に使っていた。鹿児島相互信用金庫は男性職員を12月25日付で、懲戒解雇し、今後刑事告訴する方針。

 鹿児島相互信用金庫では、18年過去に行われた職員による着服や不正利用を約1,600件公表し、九州財務局から業務改善命令が出されていた。今年発覚した職員による不祥事は3件目となる。

【東城 洋平】

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