厚生労働省が民間に委託している「日雇労働者等技能講習事業」について、事業を受託している企業が不適正な経理処理を行っていたことがわかった。
不正経理を行っていたのは、合同会社東京しごと応援団(東京都新宿区、池田昌光代表)。2008年に設立以来、同事業を受託していた。
調べによると、昨年12月に監査を行った際、平成30年度委託分の一部講習経費に過大請求があるなどの不適正な処理が確認されたという。厚労省の職員によると、現時点で判明している金額はおよそ1,000万円。今回の不正発覚を受け、以前の年度分についても再度精査をしていることから、今後さらに増える可能性が指摘されている。
厚労省は1月30日付で同社に対する委託契約を解除。来年度の入札については参加を認めない方針を明らかにした。前述の職員は、「不適正な処理が行われた金額については、確定次第、同社に対して返還を求めていく」としている。
【長谷川 大輔】
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