【博多っ子無念】第59回博多どんたくが中止～今日正式に決定

　福岡市民の祭りとして親しまれてきた「博多どんたく港まつり」の中止が3月30日、決定した。主催者で、福岡商工会議所や福岡市などで構成する福岡市民の祭り振興会（福岡市）が発表したもの。毎年約200万人の見物客を集める全国的知名度の高い祭りだが、新型コロナウイルスの感染拡大で観客や参加者の安全を確保できないと判断した。昭和37年（1962年）に市民の祭り形式になってから、天候不順以外での中止は初めて。

　今年59回目の開催となる博多どんたくの開催をめぐっては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中止や内容の変更などを含めて情報が二転三転した。一時、「パレードのみ中止」などの報道もあったが、主催者側の正式発表に基づいた内容ではなかったという。

　福岡市民の祭り振興会では、「形式を変えてでも開催したい」と、4月上旬まで検討を続ける方針だったが、参加団体が準備を進めるなかで早期に決断することに方針を転換し、今日午後に正式発表した。

　どんたくの源流となった伝統行事「博多松囃子（まつばやし）」は保存団体が実施する。