本田技研工業(株)が2020年3月期決算を発表~販売台数は微減ながらも中国四輪市場で健闘
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12日、本田技研工業が2020年3月期決算を発表した。売上収益は14兆9,310億円で前年同期比6.0%減、営業利益は6,336億円で同1.0%減、当期純利益は4,557億円で同25.3%減といずれも落ち込んだ。
二輪事業は、北米およびその他の地域(日米欧アジア以外)において販売台数が前年度実績を上回ったものの、アジア地域での販売台数が大きく落ち込んだ。二輪事業で最大の市場であるインドにおける販売台数が470万5千台(前年同期比14.8%減)と落ち込んだことが大きい。ホンダはその要因として、景気停滞、失業率の悪化、新型コロナウイルスの影響などを挙げている。
四輪事業、ライフクリエーション事業の販売台数は全地域で前年度実績から落ち込んでいる。四輪事業で最大の市場である中国における販売台数は144万1千台(前年同期比1.7%減)と減っているものの、中国の自動車販売台数は17年をピークとして減少傾向にあり、他社を含めた同期間(19年4月~20年3月)の販売台数は同15.4%減の2,305万5千台(本田決算報告書より)であったことを考えると、ホンダは非常に健闘しているといえる。ホンダは販売台数減少の要因として市場の減速のほか、新型コロナウイルスの影響を挙げている。
ホンダは営業利益に関して、新型コロナウイルスの影響は1,298億円の損失に相当するとしている。他の減少要因について、為替変動および一過性の影響として挙げている。今期の見通しに関しては改めて発表するとしている。
【茅野 雅弘】
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