2024年05月14日( 火 )

福岡市・急患診療センターがパンク寸前 深夜まで行列途切れず

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 福岡市が敷く救急医療体制の要ともいえる「福岡市急患診療センター」(早良区百道浜)が、連休中の17、18日に受診に訪れる患者の数が急増し、深夜まで診療待ちの行列が途切れない状況になっていたことがわかった。

17日午後11時ごろ
17日午後11時ごろ

 写真は、17日午後11時ごろと18日正午ごろの急患診療センターの様子。17日は午後から深夜までセンター周辺を囲むように公道上に車の列が連なり、翌18日正午になっても同様の状態が続いていた。救急車も複数台がセンター内に停車し、さらに道路上で待機する救急車も出ており、事故対応や新型コロナ以外の患者の容体が急変した場合への影響が危ぶまれる状態になっていた。

18日正午ごろの混雑具合
18日正午ごろの混雑具合

 福岡市の担当者によると、小児で新型コロナ感染が疑われる事例が増えていること、さらに休日に診療を行う機関が限られることから今回のような事態になったという。

 同担当者によると、新型コロナウイルスの感染拡大中は院内感染の危機感もあったため、急患診療センターの受診数はむしろ減る傾向にあったという。しかし、現時点の受診者増についてはインフルエンザ流行と似たペースで増加しているとみており、「市民の皆さまにはご迷惑をおかけしている。今度の土日に向けてどのような対策が可能か検討している最中」としている。

【データ・マックス編集部】

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