全国注目の山口4区補選著名人が続々と現地入り

2023年4月20日 14:00

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下関イメージ安倍晋三元首相の死去にともなう「山口4区補選（4月11日告示・23日投開票）」が全国的注目を集め、大物政治家や著名人が続々と現地入りをしている。吉田真次候補（自民党公認・公明推薦）の出陣式には、旧統一教会とのズブズブの関係が報じられた萩生田光一・政調会長と下村博文・元文科大臣と江島潔・参院議員がそろい踏み。相手候補の有田芳生・前参院議員（立民公認）は早速、「統一教会三羽烏」と名付けた。

　告示から3日後の14日には、下関市内2ケ所で応援演説をしたかと思うと、翌15日には世耕弘成・参院幹事長が下関入り。19日には、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が長門市での総決起集会に出席、応援演説するという具合だ。

　一方、有田候補の応援には告示日に岡田克也・幹事長に続いて、蓮舫・元代表が現地入り。下関駅前で「自民党と旧統一教会問題に蓋をしてはいけない」などと訴えた。14日には泉健太・代表、翌15日には枝野幸男・前代表と福山哲郎・元幹事長と辻元清美・元国対委員長の“元祖立民トリオ”が駆け付けた。

　両候補の実質的な一騎打ちとなった山口4区補選だが、安倍元総理に対する立場は大きく違っていた。吉田候補が「安倍元総理の魂と意思を継ぐ」と訴えながらも旧統一教会問題にはまったく触れないのに対して、有田候補は「アベ政治の検証」を掲げ、三大争点の1つに旧統一教会問題を挙げていたのだ。

　アベ政治のマイナス面（弊害）を無視するのか向き合うのかの違いといえるが、両陣営の街宣を取材していくと、対照的な姿勢の違いを目の当たりにすることができた。

　告示日に吉田候補は下関駅近くの海峡ゆめ広場を皮切りに市内5カ所で出陣式を開いたが、昭恵夫人は最後まで吉田候補と一緒に回り、4カ所目の豊田地区の出陣式では次のような応援演説をした。

「残念ながら昨年、主人が亡くなりまして、その後、年末に吉田さんが補欠選挙に向けて出馬の決意をしてくださいました。この後、お話も聞いていただきたいと思いますが、大変に誠実で人柄も素晴らしく、そして市議会議員としての経験、実績も積まれている。後継者としてはとてもすばらしい候補だと感じているところでございます。主人も信頼し、さまざまなお話をさせていただきましたし、また、大変期待もしておりましたので、今回の出馬は、きっとどこかで主人も喜んでいると思っております。どうか皆様方には、まだまだ知名度も低いですけれども、この選挙戦、多くの人に聞いていただきまして、23日の日には圧倒的な勝利をいただきますように、そして国政に送っていただいて、皆様方の手で立派な国会議員として育てていただきますよう、お願い申し上げます。」

　安倍派の杉田水脈・衆院議員もマイクを握って、こう訴えた。

「安倍元総理にご縁をいただいて山口県連に所属して、もうすぐ6年になります。先ほど昭恵夫人の話にもありましたが、昨年7月には悔しくて悔しくてたまらない事件がありました。でも、皆さんも前を向かれているのではないかと思います。安倍元総理はたくさんの種をまかれました。その種の1つが吉田真次候補ではないかと思っています。安倍元総理がまかれた種は、今日お集まりの皆様、みんなにもあると思っています。何としても圧勝で、この選挙を飾って、天国にいる安倍元総理に届けたいと思います。」

　応援演説を終えた杉田氏を直撃、旧統一教会問題について聞いてみた。

　──（横田）補選にかける思いを一言。

　杉田　やはりただの勝利ではダメだと思っていて、しっかりとした票、安倍元総理が取っていた票（約8万票）を取って、頑張っていただきたいと思っているし、ああいうショッキングなことがあった後、彼（吉田候補）が立っていただいたので全員で応援してもらいたいと思っている。

　──候補者も（安倍元総理の）魂と意思を継ぐ選挙だと言っていた。

　杉田　まさにそうだと思っている。安倍さんの弔い合戦のようなものだと思っているので、私もしっかり頑張りたいと思っている。

　──旧統一教会問題を相手候補は争点にすると言っているが・・・。

　杉田　旧統一教会はもう関係ないでしょう。私も何も関係ないし、皆さんも何も関係がないと思うし、そんなのは何ともないと思っている。

　──安倍元総理が教団票を差配していたと（報道されている）。

　杉田　それもないと思う。

　──（昨年夏の参院選全国比例で当選した）井上義行さんはそうだが・・・。

　杉田　私はそれは全然信じていない。そんなことはなかったと思っている。

　──（旧統一教会と）安倍家三代のつながりがあると。