2024年05月09日( 木 )

異業種コラボで躍進するLib Work 幸の国木材工業を子会社化

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    (株)Lib Work(瀬口力代表、東証グロース)は7月3日、国産材の加工販売、木材の売買、木造建築プレカットなどを手がける幸の国木材工業(株)(熊本県山鹿市鹿北町芋生、杉燒義文代表)を子会社化したと発表した。

 Lib Workはインターネットやバーチャルリアリティを駆使した戸建住宅の企画・販売および不動産関連事業で知られる、熊本県山鹿市に拠点を置く企業。「niko and…」や「Afternoon Tea」、「無印良品の家」といった異業種ブランドとのコラボも展開し、いまや九州にとどまらず関東でも地歩を固めつつある。

 一方、同社の子会社となる幸の国木材工業は、熊本県北部の木材資源の有効活用を目的に、行政・森林組合・木製材業界が一体となって1988年4月に設立した製材加工会社である。木材の切り出しから加工までの、一貫した生産体制の確立を通じて低コストを実現。ホルムアルデヒドを排出する新建材や化学物質を使用せず、シックハウス症候群やアレルギーをもつ人にも安心な建材を提供することも、特長のひとつとなってきた。

 Lib Workにおける国産材比率は9割を超えている。その多くが熊本県などの山林から産出される地域材だ。国産材を利用することで、森林の整備を行いながら木材を再生産すること、すなわち森林資源の循環に貢献できるよう配慮している。今回の幸の国木材工業の子会社化も、その一環とみられる。

【内山 義之】

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