地獄から天国へ
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福岡県内有数のゼネコンA社とサブコンB社のオーナー対談が行われた。2人はそのなかで、2000〜2010年頃まで、自分たちはいずれ淘汰されるという脅威を感じていたと振り返っている。確かにこの期間にかなりの企業が倒産した。全国展開する中堅ゼネコンが買収、合併されるなどし、事業者数は半減した。
ところが、2010年代になって経営環境が様変わりした。起点は2013年である。受注量が増加し始めて、民間工事、公共工事とも上り調子になった。加えて人手不足が顕著になった。必然的に工事単価がアップした。収益性が一挙に向上したのである。この10年間、増益が続いた。過去にないことである。
孫の代まで安泰の資産形成
A社とB社の貸借対照表をご覧いただきたい。両社とも、とんでもない内部留保がなされている。孫の代まで安泰を約束する財産が継承できる額である。
ただし、これからの事業見通しについて両オーナーは、今後10年も繁栄が続くことはない、経営環境が悪化すれば廃業の可能性もあり得るということで一致している。そうは言っても両社の業績は、10年も増収増益を持続すれば、別次元の企業に発展することを証明しているとも言えるだろう。
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