コーアツ工業、25年9月期中間決算は大幅増収増益　通期も同予想

　13日、（株）コーアツ工業（本社：鹿児島市、出口稔代表）は2025年9月期第2四半期（中間期）の連結決算を発表した。それによると、売上高は75億8,700万円（前年同期比22.2％増）、営業利益は9億1,300万円（同96.4％増）、経常利益は9億2,700万円（同91.7％増）、四半期純利益は6億3,000万円（同11.0％増）で、全項目において前年を上回る増収増益となった。

　決算要因としては、建設事業において利益率の高い大型工事が順調に進捗したことが主因であり、完成工事高は65億8,900万円（前年同期比16.4％増）、セグメント利益は9億9,900万円（同70.9％増）となった。コンクリート製品事業では、売上高が9億1,900万円（同95.8％増）と倍近くに増加し、原価率の圧縮効果もあって営業利益は6,700万円（同299.1％増）と大幅な黒字となった。不動産事業は前年並みの売上に対してわずかながら利益増、売電事業は減収減益ながらも堅調に推移した。

　当中間期における全体的な売上高の増加に加え、コスト管理の徹底と高採算案件の進捗が利益を押し上げた。加えて、前年同期に比べ固定資産売却益が縮小したものの、営業外費用の抑制により経常利益も堅調に増加した。法人税等の負担増にもかかわらず、中間純利益は過去最高水準に迫る水準で着地した。

　なお、25年9月期通期の連結業績予想については、売上高136億5,200万円（前期比13.2％増）、営業利益9億2,900万円（同75.1％増）、経常利益9億4,400万円（同71.0％増）、当期純利益5億9,500万円（同0.3％増）を見込んでおり、上期の好調な業績を踏まえた上方修正を実施している。

【寺村朋輝】