八女労働基準監督署は7月9日、労働安全衛生法違反の疑いで、柴田産業(株)(本社:久留米市)および同社の一条総合リサイクルセンター(筑後市)の工場長を福岡地方検察庁久留米支部に書類送検した。
書類送検の対象となったのは、同社が運営する一条総合リサイクルセンターにおいて、4月3日、高さ約2.5mの場所で作業をしていた作業員が墜落し、頭部、頸部、胸部、腰部を骨折する重傷を負った災害に関連するもの。
当日は、車両積載型トラッククレーンのキャビン上でシートカバーの点検作業を行わせていたが、囲いや手すり、覆いなどの墜落防止措置が講じられておらず、また墜落制止用器具も使用されていなかった疑いがある。
労働安全衛生法第21条第2項および労働安全衛生規則第519条第2項は、高さ2m以上の場所での作業において、囲い等の設置や墜落制止用器具の使用など、事業者が講ずべき安全措置を定めている。今回の送検は、これらの規定違反および同法第119条第1号(罰則)、第122条(両罰規定)に基づく。
【若松大生】
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