26年度開学予定、福岡国際音楽大と西日本看護医療大の新設を審議会が答申

 28日、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は、2026年度の開学に向けて設置申請をしていた福岡国際音楽大(定員80名、太宰府市、(学)高木学園)、西日本看護医療大(定員80名、北九州市、(学)創心会)、那須短期大(看護学科同40名、栃木県那須塩原市)について新設を認めるように文科相に答申した。

 上記3校は8月の答申で継続審査となっていた。8月に答申された武雄アジア大学(同140名、佐賀県武雄市、(学)旭学園)、コー・イノベーション大学(同120名、岐阜県飛騨市、(学)CoIU)、大阪医療大学(同80名、大阪市、(学)塚本学院)と合わせて、26年度開学予定としては5大学、1短大の新設が認められ、とくに九州では3大学の設置が認められるかたちとなった。なお、昨年(25年度開学)は2大学、1大学院大学だった。

高邦会グループが音楽大学運営へ

 福岡国際音楽大の設置を申請していた高木学園は、福岡国際医療福祉大学、柳川リハビリテーション学院、大川看護福祉専門学校、福岡医療経営学院などを擁する教育法人で、国際医療福祉大学・高邦会グループ(IHWグループ)の一員だ。IHWグループは「教育・医療・福祉」を横断する複合体で、1910年の高木眼科医院に始まり、医療法人社団高邦会や国際医療福祉大学の開設を経て拡大した。福岡と関東の5都県に大学・病院・福祉施設など約60施設を展開する。グループの基幹病院の1つである高木病院(大川市)は許可病床506床をもつ。

 IHWグループは、福岡国際音楽大の運営について、音楽教育の推進とともに医療・福祉施設を活用した音楽療法・演奏機会の提供を打ち出している。医療・教育グループによる音楽大学経営の試みとして今後の展開が注目される。

【寺村朋輝】

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