九州電力、26年3月期中間決算は減収増益 通期も同予想

 10月31日、九州電力(株)(福岡市中央区、西山勝社長)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高1兆1,277億9,900万円(前期比2.0%減)、営業利益1,696億9,500万円(同56.2%増)、経常利益1,653億2,200万円(同60.1%増)、当期純利益1,232億1,800万円(同65.9%増)で、大幅な増益となった。

 決算要因としては、燃料費調整のタイムラグ要因がプラスに働いたことに加え、夏季の高温による電力需要増が収益を押し上げた。再エネや原子力の稼働安定も利益改善に寄与した。一方で売上高は料金単価調整によりわずかに減少した。電力・ガス・再エネ・通信・海外事業の各分野がバランス良く収益を伸ばした。

 通期(26年3月期)の業績予想は、売上高2兆2,500億円(前期比4.5%減)、営業利益2,100億円(同5.2%増)、経常利益1,900億円(同2.4%減)、当期純利益1,400億円(同8.7%増)で、増収増益を見込む。

【寺村朋輝】

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