「働きがいのある会社」認定が示す　司法書士法人みつ葉グループの人的資本経営

　（司）みつ葉グループが、世界的基準で職場環境を評価するGreat Place To Work®（GPTW）より「働きがいのある会社」に認定された。士業において人的資本投資を戦略の中心に据える同法人は、急成長を支える組織文化と制度整備を着実に積み上げてきた。理念を基盤としたチーム型経営、多角化された事業構造、DXによる業務効率化など、従来の士業の枠を超える経営モデルは、成長と働きがいを両立する新たなスタンダードとして注目を集めている。

人的資本経営を実証する「働きがい」の指標

　みつ葉グループがGPTW認定を獲得した背景には、働きやすさと成長支援を同時に実現する組織設計がある。月平均残業時間13時間、男女とも育児休業取得率100％、女性管理職比率40％超といった数値は、制度が形骸化せず実際に機能していることを示すものだ。さらに「健康経営優良法人」6年連続認定、「えるぼし（3つ星）」取得など、外部評価が重層的に積み重なっている点も特徴的である。これらの認証は、士業という専門サービス業において「人」を最大の経営資源と位置付ける同法人の姿勢を明確に裏付けている。

理念を軸にした組織文化と多角化戦略

　同法人が急成長を遂げた源泉には、「世のため・人のため・自分のため」という独自の「三方よし」理念がある。価値観への共感を採用の中心に据え、チームプレーを重視した「仕組み化」によって士業特有の属人性を排除。登記・相続のBtoBに加え、ウェブマーケティングを駆使した債務整理（BtoC）を第三の柱とし、外部環境の変動に左右されにくい経営基盤を確立した。理念と事業戦略を接続することで、組織の一体感と継続的な成長が生まれている点がみつ葉グループの大きな特徴である。

【和田佳子】