元横綱・白鵬翔氏、協会退職から半年 国際相撲の普及へ活動を加速

 元横綱・白鵬翔氏が2025年6月の日本相撲協会退職から半年を迎え、相撲を通じた国際交流と社会貢献の活動を本格化させている。白鵬翔氏は「相撲を通じて世界を1つにする」という理念のもと、タイ、モンゴル、韓国、カザフスタン、ウズベキスタン、エストニアなどを訪問し、現地の相撲関係者との交流を広げてきた。

国際相撲連盟顧問、石川県の観光大使にも就任

 白鵬翔氏はアマチュア相撲の国際競技を統括する国際相撲連盟の顧問に就任した。9月の総会で新選出され、白鵬翔氏が所属する白鵬ダヤン相撲&スポーツ(株)も国際大会の運営や技術者育成、競技普及に向けた連携強化を進めていく姿勢を示した。

 また、白鵬翔氏は10月28日付で石川県の観光大使にも任命された。「相撲を通じた地域支援」や「石川の名に恥じない役割をはたす」と語り、馳浩知事から委嘱状を受け取った。観光振興に加え、能登地震被災地の支援活動にも継続的に携わる方針だ。

第16回世界相撲大会・白鵬杯、26年2月に開催

 第16回世界相撲大会 白鵬杯が26年2月7日~8日に東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで開催される。世界14カ国・日本の選手が参加する国際大会で、未来の相撲界を担う子どもたちの交流を目的に2010年から続く。前回の第15回大会には世界14カ国・日本の15の国・地域から計1,144人が参加。四国地方からの参加が初めてとなるなど、参加地域の広がりも見られた。特別招致として「ウクライナ」と「石川県・能登地方」からのチームが出場した。
 今回の第16回大会から規模を拡大し、「女子の部(小学生~中学生)」「成人の部(高校生・大学生・社会人)」を新設。2日間制で計4部門を実施する。大会の予定は以下の通り。

■ 大会日程
・2月7日(土) 幼児・小学生・中学生の男子
・2月8日(日) 小学生(4~6年)・中学生の女子/成人の部

【寺村朋輝】

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