アグリス九州事件、第2回公判で畑野被告は金商法違反、詐欺罪いずれの起訴事実も認める

 野菜の委託販売を名目に無登録で多額の出資を募り現金をだまし取ったとされる(株)アグリス九州(熊本県宇城市)をめぐる事件で、同社代表取締役だった畑野博樹被告と、江上功被告、澤田勝利被告の3人に対する第2回公判が31日、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)で開かれた。

 冒頭に行われた罪状認否で、畑野被告は金融商品取引法違反と詐欺罪のいずれについても起訴事実を認め、江上被告は金商法違反については認めたが詐欺罪については否認し、澤田被告はいずれも否認した。5月に行われた初公判では証拠資料の精査ができていないとして認否を留保していた。

 3被告は第2回公判時点でいまだに勾留されているが、いずれの起訴事実も認めた畑野被告は被害金弁済のための活動を行いたいと主張しており、今後、各被告の審理は分離して行われるものとみられる。

■次回公判期日:畑野被告の第3回公判
10月2日 午後1時~午後3時半 911号法廷
次回公判では、被告人尋問と情状証人の証言などが行われる予定

「野菜販売委託」で20億円超を集金か

 この事件をめぐっては、福岡県警が今年1月、国への登録がないまま野菜販売事業への出資を募ったとして、畑野被告ら3人を金融商品取引法違反の疑いで逮捕。その後、詐欺容疑でも再逮捕していた。

 同社は「野菜販売委託」を展開し外形上は農産物取引を装っていたが、月5%相当の高利回りをうたうなどして、18年からの約4年間で全国の約200人から20億円超の資金を集めていたとされる。しかし、事業実態は乏しく、集めた資金を既存の出資者への配当に回す「ポンジ・スキーム」に陥っていたとみられる。

アグリス九州関連の詳細記事

 本事件をめぐる詳しい経緯についての記事は下記の「(株)アグリス九州」の法人情報ページから確認できる(一部会員限定記事)。

【寺村朋輝】

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