2024年04月29日( 月 )

種の保存を忘れたホモ・サピエンスの行方(後)人口減でお終いよ!

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結婚しない

博多リバレイン イメージ    当社の車は博多リバレイン地下の駐車場に預けてある。ビルの5,6階に「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」があり、多くの子どもたちが押し寄せている。年齢のピークは3,4歳で5歳になれば卒業してしまう。この子どもたちの両親の平均年齢はどのくらいかというと、一部に20代も見かけるが、30~33歳だろうと推測する。早く結婚した場合、出産する確率が高くなる。年子の子ども連れの家族に対しては、「ご苦労さんです。日本民族存続のために苦労されていることに感謝します」と、心のなかで深々と礼をする。

 ところがだ。周囲を見渡すと子どもが少ない。その理由は明快である。「男・女」が結婚しないから子どもが生まれるわけがない。「男・女」とは人間の種を指す表現だから、あえて「雄・雌」と表現する。人間の「雄・雌」は生物としての種の保存を忘れているのであろうか。ホモ・サピエンスが存亡の危機に瀕していると危機感を抱くことが重要である。「男・女」の共同生活に煩わしさを感じる考えが先行しているようで救いがたい。

2人に1人が結婚しない

 直・悦子の身内(児玉・玉利両家)から実態をまとめてみた。児玉家は5人兄弟で、我が子と甥姪の世代が11人いる。長女・二女の子どもたち(6名)は全員、結婚している。その下の長男・次男には子供が4人いるが、うち2人は結婚していない。結婚した者たちも婚期が遅かった。兄たちは「早く結婚してくれればよいのに」とボヤいていた。玉利家には悦子の甥姪が8名いる。うち2名は結婚していない。まとめると甥姪の世代で19名中4名が未婚状態である。

 この甥姪の親たちが85歳以上であったのなら、子どもたちはさらに結婚していただろう。この親たちの年齢の分岐が、社会に対して価値観の大きな違いをもたらしていると感じる。実際、筆者の同期生たち(75~76歳)の家族構成を聞くと、子どもは2~3人いるが、彼らの2人に1人は結婚していない。「コダマ!2人娘がいるが、結婚する意志がまったくない。もう俺は孫を抱く夢を捨てた」と嘆く。さらに結婚していても子どもができないケースも目立つ。今後の日本の人口は大幅に減少していくことは間違いない。

貧困問題が深刻

 『公費による「葬祭扶助」件数と金額が過去最多に』を参照してほしい。「老人の貧困の実態」が一目瞭然だ。大山眞人氏は「サロン幸福亭ぐるり」に関する連載記事「大さんのシニアリポート」で、たびたび老人の悲惨な最期を紹介してきた。「私は誰にも迷惑をかけないと言いながら最後は迷惑をかけているではないか!依怙地にならずに腹を割って相談してくれ。解決法はある」と呼び掛けているが、最後まで意地を張る。結果、現代版の「姨捨山」再現の道を選ぶことになる。

 生涯独身の道を貫く人への通告!現役引退後の終活人生をよくよく考えてくださいよ!まずは金をしっかりと貯め込むことを優先して行ってください。年金に頼ることはできないだろうとの覚悟が必要だ。最低の条件は健康維持に努めること!貴方にしかないスキル・専門分野を磨くこと。そして結果として、終身、月々の稼ぎを得られる基盤を構築することである。

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