2024年05月04日( 土 )

「福岡の未来を創る企業101社」掲載企業へのご意見が浮き彫りにしたもの

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 NetIB-News上で連載中のシリーズ「福岡の未来を創る企業101社」に掲載した泰平建設(株)の物件記事について、ご意見をいただいた。

 内容は以下の通り。

 今回泰平建設の記事について一言ございます。平尾5丁目(山荘通りではない)に建設予定のマンションですが、近隣住民との話し合いの目処は全くついておらず、具体的な戸数、形態を計画・予定との表記とはいえ、御社のような影響力のある媒体に掲載された事について非常に残念に思います。数少ない良識のあるメディアだと個人的には思っておりますので、近隣住民の代表である平尾5丁目町内会長の取材をしていただき、現状認識を深めていただければ幸いです。(原文ママ)

 そこで取材依頼をしたところ、「個人的には思うところがある」としたうえで、「協議の結果、現時点では取材に応えられない」と姿勢に変化が見られた。

 この件について泰平建設(株)に尋ねると、「通常2回行う説明会を、7回させていただきました。建築予定地は風致地区ではありません。それでも、当初予定していた物件の仕様を7階建てから6階建てに変更して、対応させていただきました。さらなる低層への変更は、事業としては成り立ちません。こちらから該当不動産の買い取りのお願いもしてみましたが、実現しませんでした」との説明を得た。

 投稿者が指摘する「話し合いの目処」とは、話し合いの場が設けられるメドではなく、着地点を見出すメドだったと見られる。

 マンション建築時の近隣住民との葛藤は散発しているが、泰平建設の説明を聞く限り、今回の手順・対応に不備は感じられない。人口増が著しい福岡市では、今後も集合住宅の増加が続くのは必至。市民は今後も居住歴や地区に関わらず、こうした問題と向き合うことになる。

 

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