ふるさと企業大賞（総務大臣賞）受賞 ～（株）アグリス

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（株）アグリス　本社

　去る10月25日、「平成28年度ふるさと企業大賞（総務大臣賞）」の表彰式が、一般財団法人地域総合整備財団（ふるさと財団）の主催で、東京都港区の第一ホテル東京で開催された。「ふるさと企業大賞（総務大臣賞）」とは、ふるさと融資を利用した民間企業のうち、地域の経済や雇用、イメージアップ、その他魅力あるふるさとづくりに貢献していると認められた企業へ授与されるもの。都道府県や政令指定都市、市町村から推薦され、有識者の審査を経て選考される。

　今年度、福岡県で見事受賞したのが、福岡県八女市に本社を置く（株）アグリスである（他に７事業者が受賞）。同社は、人工透析ケアキットなどの医療機器、接木テープやいちご高設栽培システムなどの農業資材を開発するメーカー。2008年にふるさと融資を活用し「人工透析ケアキット製造工場」を建設。従業員数は、ふるさと融資を受ける以前の34人から直近の123人まで徐々に増加し、働く場の創出や雇用に貢献している。また、「独自開発した高シェア商品群による商品ポートフォリオで、持続的な企業成長を実現」「観光交流人口の増加に寄与、地元イベントへの協賛・寄付、災害支援物資の寄付」などの功績が認められ、受賞に至った。

　地域貢献をうたう会社は数多くあり、その方法は様々である。同社の中村裕之代表は、「一番の地域貢献は、会社が利益を生み出し、社員の雇用と納税することだ」と語る。「会社が成長することで新しい雇用が生まれ、会社や従業員が税金を納めることで国や地域が潤う。国や地域が税金を使って環境を整備し、住み良い社会を実現し、私たちに還元される」という考えを中村代表は抱いている。従業員の働きが更に会社を発展させ、その利益が税金となって社会へ還元される。この仕組みを継続していくことが、同社の地域貢献だという。

　同社は、社会生活に不可欠な医業と農業の分野で、現場のニーズに応えた商品開発を行い、高いシェアを確立している。売上比率は、医療用品が80％、農業用品が20％となっている。今後は日本の人口減を見据え、医療分野の海外進出、新商品の開発、業容の拡大、若手の登用などに注力していく方針だ。

【村重　珠実】

＜COMPANY INFORMATION＞
（株）アグリス
代　表：中村　裕之
所在地：福岡県八女市鵜池477-1

＜お問合せ先＞
アグリ事業部
TEL：0943-30-1177
メディカル事業部
TEL：03-3233-2077