2022年01月25日( 火 )
by データ・マックス

アビスパ福岡、1年でのJ1復帰を目指し積極補強~新体制発表記者会見(後)

avispa2 鈴木強化部長が「(J1昇格を果たした)2015年シーズンは、攻撃はFWウェリントン頼りの面があった。監督に幅広い選択肢を持たせるように攻撃陣を整備した」と語るように、今回の補強はFWや攻撃的MFに特に力を入れた構成になった。この日発表されたMF山瀬功治に加え、名古屋グランパスからFW松田力、ヴィッセル神戸へのレンタル移籍から復帰したFW石津大介、ジュビロ磐田やヴァンフォーレ甲府などでプレイしたMFジウシーニョを補強。放出したFW金森健志、FW平井将生、MF中原秀人、MF古部健太を考慮に入れてもJ1で戦った2016年シーズンを上回る陣容となった。その分チーム内での競争は激しくなるが、井原監督は「競争するなかで一体感を持ってシーズンを戦い、1年で昇格するというミッションを果たす」とポジション争いでチームを活性化していくことを目指す。選手側も、「(前所属の)名古屋でもチーム内の競争は激しかったが、そのほうが選手として成長できる。気を抜いていたら試合に出られなくなる(FW松田力)」と競争は歓迎する構えだ。

 また、ユースからはFW崎村祐丞がトップチームに昇格。「ドリブル突破、個での局面打開、スルーパスが得意」と話す崎村のプレイを、早くレベルファイブスタジアムで目撃したい。「アカデミーから毎年1人ずつ昇格できる選手が出てくるのは、『子供たちに夢と感動を』というスローガンにもかなう」という鈴木本部長の言葉からは、ユース部門の充実が伺える。「ユースの同学年で昨年昇格し、結果を残したDF冨安健洋と競い合って成長していきたい」という崎村の今シーズンにも注目だ。

 会見を通じて印象的だったのは、監督、スタッフ、新入団選手それぞれから「1年でのJ1復帰」という言葉が聞かれたこと。「1年で上がるというミッションは厳しいと思う。昨年J1にいたから簡単に昇格できるという人も多いが、厳しい戦いになる(井原監督)」というシビアな認識は当然持ちながら、それでも「1年で復帰」を共通認識として持てるだけの求心力が井原監督にあり、またそれだけの補強を鈴木強化部長は実現したといえる。昨シーズンの悔しさを晴らすだけの陣容を備え、井原アビスパは昇格への厳しい戦いをスタートした。

 なお8日午後、2017シーズンの背番号も発表された。一般にDFの要がつけるとされる背番号4が空き番になっているが、ここを埋める有力DFの緊急補強があるのだろうか。こちらにも期待が高まるところだ。

(了)
【深水 央】

 
(前)

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