2024年04月19日( 金 )

野党共闘でなく政策共闘こそ勝利のキーワード

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、「今必要なのは、『政党選択選挙』ではなく『政策選択選挙』だ」と訴える、4月13日付の記事を紹介する。


4月12日、自由党共同代表小沢一郎議員の政経フォーラムが開催された。第一部では法政大学教授の山口二郎氏が講演をされた。
山口氏とはいまから16年ほど前に、ある鼎談で対話して以来の対面になった。山口氏はいま、市民と野党との連携に尽力されている。昨年7月の参院選では32の1人区で野党候補者の一本化を実現し、11の選挙区での勝利を獲得した。

野党勝利の結果を実現することはできなかったが、一定の成果を獲得することはできた。
オールジャパン平和と共生も、1人区での野党候補一本化には賛同した。安倍政治を退場させるための第一歩としては意味があったと言える。
山口氏は参院選の総括として、新聞調査による安倍政権与党勝利の理由を紹介した。「安倍政権が良い」が理由ではなく、「野党に魅力がない」が理由であるとの世論調査結果である。

次の総選挙に向けて、野党共闘の構築が目指されているが、「野党に魅力がない」状況を変えることなく、「野党共闘」を実現しても、「政権交代」の大業成就は困難であると思われる。現実的な選択として「野党共闘の推進」が重要であるとの意見を理解することはできるが、野党共闘によって勝利を獲得するには、「野党に魅力がない」現状の改善が必要であると私は考える。

市民連合と野党4党による政策合意を形成させたことが報道されているが、この政策合意によって主権者国民の大同団結、連帯が生じることは容易でないと思われる。山口氏も講演で指摘していたが、問題の核心は現在の民進党にある。山口氏は新潟県知事選での米山隆一の勝利を紹介した。新潟県知事選では、民進党が米山氏の推薦を拒絶した。民進党の最大の支持母体である連合新潟が、原発推進候補と見られた自公推薦候補の推薦を決定したため、民進党は米山氏の推薦を拒絶したのである。

結局、米山氏は民進党を離党して無所属で知事選に出馬。米山氏は共産党、自由党、社民党の支持を得て知事選に勝利した。
私は拙著『「国富」喪失』第3章「国富を守るためにいま、なすべきこと」で、新潟での米山氏勝利の図式を「新潟メソッド」と表現したが、米山氏が勝利した最大の理由は、知事選を「政策選択選挙」にしたことである。

「政策選択選挙」による野党陣営の勝利は、新潟だけで観察された事象ではない。滋賀県や鹿児島県でも「原発稼働の是非」についての「政策選択選挙」が実現した。その結果として、原発稼働反対という「政策選択」を主権者が示した。
沖縄では、「辺野古米軍基地建設の是非」についての「政策選択選挙」が実現した。この結果として、辺野古基地建設反対の翁長雄志氏が当選を果たした。

したがって、いま必要なことは、次の総選挙を「政党基軸」の選挙とせずに、「政策基軸」の選挙にすることである。

※続きは4月13日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1715号「野党共闘でなく政策共闘こそ勝利のキーワード」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

 

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